協同の学び

 

 11月13日(土)、吉祥寺南町コミュニティセンターで「子育てフェスティバル」が開催されます。その中に幼児施設の紹介パネルを展示するコーナーがあります。
 出展している保育所や幼稚園、各々の特色がよく出ているので、見ていて楽しいものです。
 今年度、相愛幼稚園は“年長組協同制作”の様子を写真で紹介するパネルを出すことにしました。
 運動会前に作った入場門・退場門作りの中から「きりんグループ」の制作過程を写真で追ったものです。

 

 さて、“きょうどう制作”の「きょうどう」は共同? それとも、協同? はたまた、協働?
 2008年に改訂された「幼稚園教育要領」(文科省が告示する幼稚園における教育課程の基準)では、協同する体験の積み重ねを重視する記述が追加されました。
 その背景には、社会の変化に伴い、人との関わり合いを通した学びの機会が限られるようになったことがあります。
 協同性を伸ばす学びは教師が活動を主導するのではなく、子どもたちが目的を共有し、協力するように働きかけることを大切にします。しかも、その活動は一日で終わらず、数日間、あるいは数週間をかけて継続する活動であり、その中で子どもたちが先のイメージを共有し、考え、話し合い、ときに対立しながら、目標に向けて努力するよう促すのです。

 

  今年度運動会の入場門、退場門には
  「ひつじ」  

  「きりん」

  「お菓子の家」

  「花火を見ている動物たち」  の四つが置かれていました。


 運動会後に行われた年長・ばら組の保護者会では、この制作過程の写真をスライドショーで見ながら各グループの取り組みについて担任教師から話を聞きました。

 

 どのグループも完成までにはそれぞれのドラマがあります。
 たとえば、「花火を見ている動物たち」のグループは、「どんな門にする?」という最初の話し合いで最終的に「花火」と「うさぎ」という二つのアイデアに絞れた時、どちらか一つに決めるのではなく、「『花火を見ている動物たち』にするっていうのはどう?」という仲間の一人の発言にみんなが賛同して作り始めました。
 また、動物の絵を描いてダンボールの柱に貼ろうとした時、動物の絵ではなくて、車の絵を描いた子がいました。

 それを見たグループの子どもは「えー、何で車の絵を描いてるの!?」と車を描いた子を責めました。

 でも、助け船を出してくれた子もいました。「車に動物を乗せればいいんじゃない?」と。

 仲間たちは「あー、それならいいね」ということで一件落着。
 こんなふうに活動は進んでいきました。

 

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                                「ひつじ」を作っているところ   

 

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  完成!

 

  これは協同する体験のほんの一端ですが、相愛幼稚園では子どもたちが自分の思いをしっかりと主張し、相手の立場を理解し、受け入れ、みんなで知恵を出し、力を合わせて遊び、生活していく体験を今まで同様、これからも大切にしていきたいと思います。

                                                                           〔  園長 佐川 曜子  〕