相愛幼稚園は、5月12日金曜日に「母の日」を行いました。  年少・ひよこ組は11時から30分間、「母と子の集い」をもちました。はじめに、お母様方の前で「ことりのうた」を歌った子どもたち。続いて、母と子で一緒に体操をしたり、紙芝居を見たりして、温かで嬉しいひとときを過ごしました。

 また、午後からは年中・すみれ組、年長・ばら組の子どもたちがお母様たちと共に礼拝を守りました。
 礼拝後、子どもたちはお母様に絵画のプレゼントを手渡しました。ばら組は「お母さんの顔」。すみれ組は「お母さんの好きなもの」。
 テラスでプレゼントを渡す時の子どもたちの少しはにかんだ顔や、お母さんの嬉しそうな表情を間近で見ていると、こちらも幸せな気分に満たされます。

 翌週、何人かのお母様から感想を頂きました。
 「額に入れて飾りたいほど嬉しいです」と言う方もいれば、笑いながら、「私、ハゲだったんです!」と言うロングヘアのお母さんもいたりして。
 嬉し、おもしろ、感動のプレゼントだったようです。

 さて、すみれ組の子どもたちが描いた「お母さんの好きなもの」は……
 ・花
 ・ケーキ
 ・果物
 ・温泉
 ・お父さん
 ・団子餅
 などなど。


 子どもたちは自分のお母さんに思いを馳せて、「お母さんの好きなもの」を描きました。
 以前、「財布」を白い画用紙いっぱいに描いてお母さんに渡した子がいました。
 「だって、お母さんはお金を大事にしているから……」という子どものコメントに「本当にその通り。いつも、お金は大切と言っているからね」とそのお母さんは苦笑していました。
 また、別の子は「車が好きなのは僕なんだ。でも、お母さんはね、僕の好きなものは、いつも『いいね』って言ってくれるし、僕の描いた絵は何でも喜んでくれるから」と言って、車の絵を描いて渡しました。

 子どもは大好きなお母さんのことを本当によく観察し、感じ取っているものだと思います。
 それにしても、“僕の好きなものを『いいね』と共感してくれる母親の存在、自分の描いた絵を必ず喜んで見てくれる母親の存在”は子どもにとってどんなに嬉しいものでしょう。一方、我が子から揺るぎない信頼を受けているこのお母さんもどんなにか嬉しいことでしょう。
 「よい関係とはお互いである」とは、まさにこの親子関係のようなものをいうのでしょう。
 子どもたちが「お母さんの好きなもの」を描くとき、私はいつも、先述の“車”の母子のことを思い出すのです。

〔 園長 佐川 曜子 〕

武蔵野相愛幼稚園

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