Cちゃんは幼稚園のクリスマス礼拝で演じた天使の役がとても可愛らしかったので、 サンタさんから
『クリスマスってなあに』
(ディック・ブルーナ・作 講談社・刊)
の絵本が届きました。
Rくんは中学2年生。今までは疑いもなくサンタクロースの存在を信じていたのですが……。
なんと、彼が通っている教会学校の先生から
〔注・相愛教会学校の先生ではありません!!〕
「サンタクロースはいない」と知らされました。
サンタクロースはいない、しかし、プレゼントは欲しい……。複雑な心境のRくん。
ついには母親に「本当のことは知っている。でも、騙されてやる」と言い放ったRくん。
それでも、クリスマスの朝には、いつもの年と同じように枕元にRくんの願っていたプレゼントが届きました。
この冬休み、CちゃんのママとRくんのパパが教えてくださったそれぞれのお家のサンタクロース秘話。 クリスマスに子どもや保護者の方からサンタクロースに関する話を聞くたびに、私の心に浮かぶのは決まって次の言葉です。
「心の中にひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中にサンタクロースを収容する空間をつくりあげている。
サンタクロースその人は、いつかその子の心の外に出て行ってしまうだろう。
だが、サンタクロースが占めていた心の空間はその子の中に残る。
この空間がある限り、人は成長に従って、サンタクロースに代わる新しい住人をここに迎え入れることができる。
この空間、この収容能力、つまり目に見えないものを信じるという心の動きが、人間生活のあらゆる面でどんなに大事か言うまでもない。
のちに、一番崇高なものを宿すかもしれぬ心の場所が、実は幼い日にサンタクロースを住まわせることによってつくられるのだ」
『サンタクロースの部屋』
(松岡享子・著 こぐま社・刊)
新しい年を迎えました。
今年も見えないものに目をそそぐことを大切に、子どもたちとの生活を重ねていきたいと願っています。
〔園長 佐川 曜子〕