愛と平和の主を迎えるクリスマス

 

 今年度初め、母の会でバザー係が結成され、春からの準備を重ねて、そうあいバザー が行われたのは10月2日のことでした。
 その日の こども買い物コーナー にはお母さんたち手作りのおもちゃやアクセサリーなど魅力的な品物が所狭しと並んでいました。この手作り品の数々はバザー前、毎週のお仕事会で少しずつ作りためていったものです。
 ある日、お仕事会の途中で一人のお母さんが私のもとに「先生、材料の残り物でこんなピストルが出来るのですが、作って売っていいものかどうか、伺いにきました」といらっしゃいました。
 それは、たいていの男の子が欲しがりそうなよくできたピストルでした。
 私は「大人が武器を作って売るのはやめましょう」と答えました。と同時に作る前に「これを作って売ってもいいのだろうか……」と立ち止まって考えたお母さんの感性を嬉しく思いました。

 

 子どもたちは多かれ少なかれどの子も無力感をもっています。特に家庭を離れて一人で集団で過ごすことになったときなどこの感情を処理するために、入園まもない子どもの中には自分で作った剣や銃を心の楯として握りしめていることがあります。しかし、幼稚園が安心して過ごせる場であることがわかると剣や銃を握っていなくても遊べるようになるのです。
 私たちは保育の中で相手をやっつけるための武器を作るのはよくないと子どもたちに伝えています。

 

「剣(つるぎ)を打ち直して 鋤(すき)とし
 槍(やり)  を打ち直して 鎌(かま)とする」
          〔旧約聖書 ミカ書4章3節〕

 

  預言者ミカは救い主が与えてくださる平和をわかりやすいたとえを用いて教えてくれました。
  ミカの生きた時代の戦争に使われた「つるぎ」や「やり」のような武器は金属で出来ていました。それと同じように畑仕事に使う「すき」や「かま」も金属で出来ています。
 恐ろしい武器もあつい熱で溶かして金づちで打てば、畑仕事の道具になるのです。その道具はみんなの食べ物を育てるために使うことが出来ます。
 「救い主が来られるとき、救い主に従う人たちは、武器を畑仕事の道具に直して、戦いをやめるだろう」とミカはみんなに話しました。

 

 もうすぐ、クリスマス。クリスマスのメッセージは「愛」と「平和」です。
 世界中の人々が戦いをやめ、みんなが互いに愛し合い生きる日が来ることを待ち望み、祈りながらクリスマスを迎える準備をして参りましょう。

〔 園長 佐川 曜子 〕