もうすぐ運動会

 

 4年に一度のスポーツの祭典、オリンピックが開催された今年は北京五輪に沸いた夏休みでした。
 私もTV観戦(特に水泳とバレーボール)を楽しんだ一人ですが、一方で大変がっかりすることもありました。
 それは、日本のメディアでも何度も採り上げられた問題ですが、開会式で中国国旗が五輪のメーン会場、国家体育場(愛称・鳥の巣)に入る際、9歳の少女の革命歌曲を歌う場面が、実際は別の7歳の少女の歌声と差し替えられていたという報道です。これに関して、音楽を担当した作曲家は「国家利益のため」と説明しているらしいのですが、国家利益や劇的効果の名のもとに行われた過剰演出が私には虚しく思えてなりませんでした。

 

 さて、秋は幼稚園のスポーツの祭典、運動会の季節です。
 幼稚園の世界では運動会のすぐ後に園児募集があることも手伝って、みんなで楽しむというより華美な演出や立派な行進姿などをアピールすることについつい走りがちですが、それぞれの幼稚園が大切にしている保育の心を表現する運動会でありたいものです。
 相愛幼稚園ではこれから、子どもたちが生活や遊びの中で、ゲームのルールを考えたり、守ったり、力を出して体を動かしたり、意見を述べたり、入退場門や小道具をみんなで作ったりしながら23日の運動会に向けて過ごしていきます。運動会までのその過程を幼稚園では大切に考えています。
 そして、当日はそこに集うみんなが体を動かすことを楽しみ、心を解放する気持ちのよさを感じる運動会でありたいと思っています。

 

 未就園児への運動会の案内状には、
「相愛幼稚園の運動会は在園生はもとより、親も卒業生も先生たちも地域の方々もみんなで参加し、楽しむ一日です。
 見栄え重視の派手な演技はひとつもありません。
 子どもたちの生き生きとした様子をぜひ見にきてください。」と書いてあります。

 

 どうぞ、運動会にはご家族皆さまでおでかけくださり、大人の方も出場したり、応援したり、お手伝いしたりする中で、相愛幼稚園の運動会の温かくて熱い雰囲気をかもしだす大切な一人となってください。
 運動会の日、子どもたちは周囲に子どもとの共生を楽しく思い、成長を喜び、共に見守る人たちが大勢いることを肌で感じるでしょう。
 この雰囲気こそ、相愛幼稚園が大切にしている保育の心であり、子どもたちが育つときになくてはならない大切な糧であると信じます。

〔 園長 佐川 曜子 〕