出会いの喜び

 

 背丈も充分に伸び、赤、白、黄色ときれいに咲き誇って風に揺れる園庭のチューリップを見て、「進級、入園のお祝いを飾るにはあと10日遅く開花すればちょうど良かったのに……」と園児の春休み中、年度末のまとめや新年度の準備のために出勤していた教師たちは思っていました。

 しかし、自然の営みはそんな人間の心をよそに季節のめぐりをたたえるように、力強く、美しく春を彩り、神さまが創造された“いのち”には人間の力で調整することの決してできない、大きく、不思議な力が働いていることを感じさせられる時ともなりました。

 

 新年度がスタートします。

 どの子も神さまから”いのち”をいただいたかけがえのない存在です。

 歯の生えたとき、歩いたとき、おしゃべりを始めたとき……、みんな違う一人ひとりが”幼稚園”という場で出会い、育ち合っていこうとしています。

 幼稚園では、その一人ひとりの違いを受け止め、心に寄り添い、子どもの育ちに丁寧に関わることを心がけて保育を行います。

 新入園児に対しては、保育者が保護者に代わる親しみと信頼の存在になるよう心を用い、その子にとって居心地のよい場所を一緒に見つける助けをしたいと思います。

 また、進級児には三月までの生活の中で積み上げてきたことや好きな遊びが続けられるよう、新入園児とは時間差を設けた保育時間を有効に用いて環境を整えてあげたいと考えています。

 神さまの見守りを感じながら、幼児期に明るく、楽しく、温かい経験を重ねることは、心に故郷を作ることであり、それは人生を支える大きな力となります。

 

 そして、子どもの園生活を通して保護者の方々も出会いがあり、交流が生まれます。

この3月に卒業した年長組のお母さまが卒園式の日に、「私にとってこんなに楽しい園生活になるとは思っていませんでした」とおっしゃっていましたが、どのお父さま、お母さまにとっても居心地のよい、安心して持ち味を発揮できる幼稚園でありたいと願っています。 

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  新年度を迎え、毎日成長し続ける子どもたちと毎日新たな出会いをし、日々新しい保育を創造していくことに私は今、わくわくしています。

 2008年度の保育を新たな気持ちで共に創ってまいりましょう。

 

〔 園長 佐川 曜子 〕