繋がる喜び
11月4日と5日に入園願書の受付を行いました。
その朝、通勤電車の中で、「今日は、いい推しの日だね」と、女子高校生の楽し気な会話が聞こえてきました。「いい(11)推し(04)」と読む語呂合わせからだそうです。「推し」とは、人に薦めたいと思うほど好感を持っている人物や物を指す俗語ですが、 単に「好き」という感情よりも、積極的に応援したい、支えたいという熱意が込められた言葉です。
そうして、保育後、保護者面接の時のことです。
「私の仕事も忙しくなってきたし、末っ子のⅯは保育園にしようかしら・・・とつぶやいたら、『絶対に相愛幼稚園がいい!』と相愛卒園の息子と娘がいうものですから」と笑顔で教えてくださったお母さん。
「『相愛がいいわよ。お弁当作りは、私が助けてあげるから!』と義母(かつての相愛幼稚園園児の保護者であるお姑さん)の言葉に後押しされました。」とおっしゃるお母さん。
妹や孫の入園にあたり、ちょっと迷っている? お母さんに「ぜひ、相愛へ!」という強い希望や積極的に応援したいという熱意を感じる家族の言葉に私は大変うれしく、励まされました。
さて、この頃、相愛幼稚園は、夏と秋の二回、「入園説明会」をしています。直近の説明会で、「保護者の声」を届けてくださった会社員でもあるUさんのお話の一部を紹介させていただきます。
(全文は、ホームページの「入園案内」頁に掲載)
「仕事と育児のバランスは難しいです。長時間保育を選べば仕事はしやすいかもしれないけれど、自分の目指すバランスとは違うなと葛藤し、預かり保育の時間を減らして就業時間も減れば社会での立ち位置が難しくなることもある。家族にとってちょうどよいところを探りながら計画し、でもその計画はちょっとしたことで破綻する。しかし、これも子どもが成長するまでのほんの数年のこと。今はドタバタでも最終的に結果オーライに持ち込めばいいや、という気持ちで日々を乗り切っています。
(中略)
私はこの機会を通して幼稚園のこれからを応援する時が得られたことを嬉しいと思いました。喜んでいる自分の気持ちを自覚したときに、役に立ちたいと願い、それを喜びと感じられるほど好きなものや人に巡り合えていたのだと知りました。保護者と幼稚園との出会いは、子どもを預ける先を選ぶという事務的な関係を超えて保護者自身にとっても幸せなものになり得ます。
皆さまも親子そろって大好きになれるような園に巡り合うことができますように。」
良い人生とは、よい出会いに満ちた人生を意味します。
「推し」がいる(ある)人の9割が「人生が豊かになる」と感じているといいます。気分が落ち込んだ時に力をくれる存在として、「推し」は食事や睡眠に次ぐリカバリー力があるのだそうです。
相愛幼稚園を推してくださる人々(大人も子どもも)は、
「万事が益となるよう共に働く」(ローマの信徒への手紙8章28節)神さまが私たちと共にあることへの平安とそこに集う人々が醸し出す居心地の良さを感じているのでしょう。
相愛幼稚園が神と人とに出会える場であることに感謝します。
「 『その名はインマヌエルと呼ばれる。』この名は、『神は我々と共におられる』という意味である。 」
( マタイによる福音書1章23節 )