冬は友達

 喜寿を迎え、冬の寒さが身に染みる歳となったことを思い知らされていますが、今年もお正月明けに学生時代の友人達と越後湯沢の三俣神楽スキー場に行ってきました。北海道育ちとあって、当時一家が暮らしていた留萌市の家の前のスロープを3歳からスキーで滑っていたようです。

 先日、相愛幼稚園のクリスマス礼拝・祝会に参加し、園児のご家族の皆様、教職員と一緒に降誕劇を守ることができました。また、祝会の始まりには園児が、2階から一人ずつ滑り台を降りてきて、子供たちを待っている母親、父親のもとに飛び込んでくるのにはびっくりさせられました。家族、友達、教職員との触れ合いを通し、幼児の時から絶対的信頼が育まれていると、ほほえましい気持ちをプレゼントしてもらいました。

 70数年前には自分も留萌の幼稚園で降誕劇の子羊の役を演じていますが、ばら組、すみれ組、つぼみ組の子供たちのようには上手に出来なかっただろうと感心させられました。
 クリスマス以外にも幼稚園時代には苦い思い出もあります。夏のある日、どういう訳か一人で帰り路、小学生の人たちの後に付いて近くの川に遊びに行き、ずぶ濡れになったこと、近くの家具屋さんまで母が迎えに来てくれたことが記憶に残っています。その時はきっと、母には叱られたことと思いますがそれは覚えていません。また、泣いたりしたこともなかったです。その頃からやんちゃな子供だったようです。

 小学校に入る前の冬、獣医師であった父の転勤に伴い、石狩郡の豪雪地帯の新篠津村に移りました。当時の村には幼稚園、保育園もなく幼稚園は中退となり卒園することが出来ませんでした。
 新篠津の我が家からは石狩川が近く、川の堤防で家族とスキーをした時の記憶が微かに残っています。12月に入ると雪が降り、あたり一面雪景色に変身で、12月から3月まではスキーやスケートのシーズンです。小学生の頃は友達でスキーをする人がいなく、もっぱら一人でゲレンデやジャンプ台を作り滑っていました。スケートでは道路をリンクに、また、庭を踏み固め、リンク作りも楽しんでいました。
 クリスチャンホームの我が家では、クリスマスの時には、近隣のクリスチャンの人達や子供達に呼びかけ、隣街の江別教会の牧師先生を招きクリスマス会を行っていました。ある年に大雪となり、バスが止まり、牧師先生は教会員の人の馬そりに乗って来てくれました。クリスマスプレゼントの入った大きな袋を積んで、正にホワイトクリスマスの・・・・・ 懐かしい思い出です。

 神様は一人一人に好きなことに没頭できる個性という賜物を与えて下さいました。幼児期においては時間を気にして遊ぶことはなく、むしろ夢中になって遊ぶ経験が今後の生活の励みになります。神様の大いなる愛の内で成長を願っています。 
                                〔 理事長 片桐 牧雄 〕

                   「 わたしは弱いときにこそ強いからです。 」
                     ( コリントの信徒への手紙Ⅱ12章10節 )

武蔵野相愛幼稚園

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