相愛幼稚園行事に参加して
2023年度の卒園式、19名の園児を見ていて、この一年間の各種の行事を思い浮かべ何と逞しく明るく育ったことかと感無量になりました。
卒園式を前に2月1日のばら組お別れ遠足で、武蔵野公園くじら山の山登り競争をした際、参加者中で何とブービーメーカーになったのです。自称アスリートの自分が歳相応の後期高齢者であることを認めざるを得ませんでした。
くじら山は、我が家から歩いて30分ぐらいのところで自分のホームグラウンドのようになっているジョギングコースの途中にあり、上り下りしていたこともありました。まだまだ体力はあると思っていましたが、園児の皆さんから激励されることとなったのです。
昨年4月から、就業生活を卒業したことにより読書の時間が格段に増えました。その中で「スマホ脳」を著したスウェーデン人精神科医のアンディシュ・ハンセンが次に「運動脳」を著し、大いなる
刺激を受けています。
本の狙いと概要は
1. 人間の進化の観点から運動について深く考え、それがどのように脳に作用するかだけでなく、
なぜそうなるのかも知ってもらいたい。
2. 運動が脳の働きを高めるメカニズムやそうした恩恵にあずかるにはどの程度の運動が必要かを
伝えたい。運動は、出来れば午前中に30分~40分位、歩くよりはランニングで有酸素運動が
ベター、週3回ぐらい。
3. 身体を動かすことほど脳に影響するものはない。
何故なら脳は私たちの一部でなく脳が私たち自身であり、体を動かすことほど脳に影響を
およぼすものはなく、脳は頭を働かせようとするより、体を動かすことこそその威力を
発揮する器官らしい。
「運動脳」で指摘されている日常生活の運動量については、幼稚園児は勿論、「朝歩いて登園してから、しっかり遊び、歩いて家まで帰る」その生活で十分満たされています。ほぼ脳への必要運動量は得られていると思われますが、便利になり過ぎた社会の中で、ゲームやSNSに依存せず、手を動かし体を動かし脳を刺激していく生活を特に大事にしていきたいです。一方、自分の就業時代の仕事の量と体重が比例していた時代を思い浮かべると、もっと早くこの本に出合えたらと思い知らされた次第です。
2024年度に入り、4月10日に9名の園児がつぼみ組に入園してきました。早速ホールでゴロンゴロンと寝転んで遊んでいる逞しい園児も居るではありませんか。
相愛幼稚園の庭で太陽の光を一杯浴びて、爽やかな風を全身で受けながら、友達とたっぷりと遊んでほしいと思います。
風薫る5月です!
大人も子どもも神様の豊かな恵みの中で思い切り体を動かし「運動脳」が育まれるよう元気で過ごしましょう。
( 理事長 片桐 牧雄 )
「 沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。 」
〔 ルカによる福音書5章4節 〕