恵みの分かち合い

 「あー、毎日が感謝祭だったらいいのにな~」は、Aちゃんの心からの呟きです。

 今年、相愛幼稚園の庭のみかんの木は、たくさんの実をつけました。「極(ごく)早生(わせ)みかん」とも呼べない時期、8月7日に保育者たちで最初のみかん狩りをしました。それを「二学期になったらみんなで飲みましょう。」と、まだ青いみかんを高屋主任が砂糖漬けにしました。
 二学期が始まり、その後もどんどん実をつけるみかんの木を見上げながら、脚立を持ち出しては、子どもたちとみかん狩りをして、幼稚園で食べたり、お土産に持ち帰ったり。もちろん、収穫感謝祭にも籠いっぱいのみかんを捧げ、相愛幼稚園の小さな園庭の一本のみかんの木を通して、豊かな恵みをくださる神さまに感謝しました。

 11月15日は、収穫感謝礼拝でした。園庭のみかんと共に親子で掘った冨澤ファームのサツマイモ、昨年度末、東北に引っ越したB君のお家から届いた赤や黄色のりんご、子どもたちがそれぞれ家庭から持ち寄った野菜や果物で、ホールのステージは、いっぱいになりました。お家の方々ともご一緒に、秋の実りと命の糧を与えてくださる神様に感謝して礼拝を守り、翌日は、捧げものの野菜を使って調理し、みんなで食卓を囲みました。
 主食は、カレーライス。
 
デザートは、カットフルーツとスイートポテト。
 
冒頭、Aちゃんの呟きは、カレーライスを平らげ、デザートをもらいに来た時の声でした。

 さて、感謝祭の捧げものの中に銀杏がありました。これは、幼稚園の芋掘りの日、掘ってきたサツマイモをご近所にお裾分けしたお返しに、Cさんのお宅からいただいたものでした。
 銀杏のお返しに、今度は、幼稚園から庭のみかんを差し上げました。 
 
「おかえしのおかえし…」  あれあれ!?
  
まるで絵本の「おかえし」みたいですね。
 
Cさんの了承も得て、今年は、この銀杏を小分けにしたものを皆さんに買っていただき、その売り上げを「クリスマス献金」として用いたいと考えています。
 
クリスマス献金は、わたしたちが生きるこの世界が本当に豊かになるようにと祈りつつ、虐げられている人々や困難に直面している人々、助けや支えを必要としている人々のところに献げられるものです。ご協力いただければ嬉しいです。

 11月は、深まる秋の中、神様の恵みに感謝し、その恵みをまわりの人たちと一緒に喜び、分かち合ってきた子どもたち。
 12月に入り、幼稚園では、今、クリスマスへと向かうアドベント(待降節)の時を過ごしています。
 
聖書の中のクリスマスの真理は、毎年毎年変わるものではありませんが、今年は今年の歩みの中に息づくクリスマスを子どもたちと共に迎えたいと願っています。 
                                 〔 
園長 木﨑 曜子 〕

 

 

                「 ひとりの男の子がわたしたちに与えられた 」
                               〔 イザヤ書9章5節 〕

武蔵野相愛幼稚園

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