嬉しいことも、悲しいことも

 この秋、相愛教会では約10年ぶりに結婚式がありました。教会の人たちもとても嬉しい気持ちになりました。教会では結婚式だけではなく、亡くなった方のお葬式もします。結婚式は嬉しいけれど、悲しい、寂しいお葬式も教会で行います。相愛教会の礼拝堂には、相愛幼稚園のばら組さんたちが教会礼拝に来てくれます。その同じ場所で結婚式もお葬式も行われます。嬉しい時も、悲しい時も神様と一緒だからです。

 相愛教会では毎年11月のどこかの日曜日に教会でお葬式をした方々のご家族をお招きして、亡くなった方々を覚える記念の礼拝をしています。相愛教会でお葬式を人たちだけではなく、別の教会でお葬式をした方のご家族も来られます。その礼拝の日にはいつもより多くの人たち、普段は教会の礼拝には来ていない方々も多く礼拝に参加し、亡くなった方々を思い出します。

 教会のお葬式は日曜日の礼拝と似ています。聖書の言葉を読み、聖書のお話を聞き、讃美歌を歌い、お祈りをします。特に亡くなった方の好きな聖書の箇所や好きな讃美歌を取り上げることが多いです。亡くなった方がどのようにして神さまを信じるようになったのか、教会でどんなことをしてくれたのか、そのようなお話をすることが多いのですが、神様のこと、イエス様のこと全然知らない人のお葬式も教会ではします。

 教会が神さまのことを知らない人たちのお葬式もするのは、神さまはすべての人たちのことを知っていてくださり、愛してくれているからです。

 ある人が聖書に書かれている大切なことを「私たちにとって、最も大切なことは、イエス様のことです。神さまのたった一人の子であるイエス様が私たちのためにお生まれになったこと(クリスマス)、私たちのために十字架で死なれたこと、そして三日目に復活されたこと(イースター)です。」と言いました。

 「イエス様が私たちのため誕生してくださったこと、生きてくださったこと、そして、死んで、復活してくださったこと、このことが私たちにとって一番大事なことなんだよ。」と、聖書は私たちに教えてくれます。

 私たち、すべての人が、この地上での役割を終え、この生涯を閉じ、神さまのもとへ旅立ちます。まだまだ、沢山のやるべきことを残して旅立たなければならないことがあります。ウクライナを始めとする世界の争いが今も続いています。悲しい思いをしている人たちのことを私たちはお祈りしたいと思います。

 聖書は教えてくれます。私たちもやがて、イエス様と同じように復活の命と体を与えられると、教会は信じ続けて来ました。なぜなら、イエス・キリストが私たちのために、死なれ、三日目に復活されたからです。今の私たちはまだ神さまを見ること、イエス様を見ることはできないけど、もう一度イエス様は私たちのために来てくださると約束されます。その時まで、私たちは祈りつつ、希望を持って歩みたいと思います。
                              ( 相愛教会 長尾 ハンナ )

                「 地はお造りになったものに満ちている。 」
                               〔 詩編104篇24節 〕

武蔵野相愛幼稚園

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