主に信頼し、主にあって喜ぶ

 あー、昨年に引き続き、今年も雨の心配をする運動会の朝でした。数日前までの天気予報では、考えられないことでした。それまでの予報によると運動会前日、9月22日の天気は、雨。しかし、翌23日は、雨も上がり、気温も下がるということで、「熱中症のリスクも下がり、水はけの良い校庭で、砂埃も立たず、最高の運動会日和!」と喜んでいたのに…。
 いきなり、23日に雨の予報が! それからというもの雨雲レーダーから目を離せない時を過ごしました。
 そして、迎えた9月23日。雲の動きを信じて、午前7時に「本日の運動会は、予定通り実施いたします。」のお知らせを一斉メール送信しました。

 開会の10時までに弱い雨が降った瞬間もありましたが、開会から正午の閉会までは、降られることなく、守られた時でありました。園児は、全員出席。また、コロナ後、初めて、地域の方々へのお誘いもして、卒園生や未就園児、祖父母の皆さま(遠くは、京都や愛媛、鹿児島から上京されたおじい様、おばあ様も!)、そして、旧教職員たち。集まったみんなで、からだを動かし、力を出し、声援を送って過ごしました。共に楽しむひと時は、子どもはもちろん、ご家族にとっても喜びの思い出となりました。

 さてさて、昨年、今年と二年連続で、天候に翻弄された運動会。やはり、お天道様には逆らえない。
 しかし、天気の話題を会話の最初にできるのは、平和の証です。私たちが、天気の心配をしている時も戦禍にあるウクライナの人々、スラム街に暮らすケニアの人々など、世界の人々に思いを馳せると胸が痛みます。
 
9月13日の講演会でお話くださった市橋さら先生と夫の隆雄先生が責任を持つケニアのコイノニア教育センターのモットーは「それでも人生にYESと言おう!」です。
 これは、ナチスの強制収容所を生き延びた心理学者、ヴィクトール・E・フランクルの言葉です。「どんな時にも人生には意味がある。未来で待っている人や何かがあり、そのために今、すべきことが必ずある。」という教えは、辛い状況に陥り苦悩する人々を今なお救い続け、多くの人に生きる意味や勇気を与え、心を強くしてくれる力となっています。

 「暑さ寒さも彼岸まで」
 これは、
残暑は秋の彼岸までに治まり、余寒は春の彼岸までに和らぐので、それ以後は過ごしやすくなるという言い慣わしです。この意味から、どのように困難な事態であっても、やがては終わりが来て乗り越えることができる、だから諦めずに耐えよという諺(ことわざ)として用いられることもあります。
 
天候だけでなく、さまざまなことが計画通りにはいかない私たちの暮らしの中で、どのような状況に置かれていても神さまはいつも私たちに目をとめていてくださる、決して見捨てることはなさらないという神さまの愛に気づくとき、私たちの日常は喜びと感謝で満たされるのです。
 
「それでも人生にYESと言おう!」
 
晴れの日も、雨の日も素直に感謝して、常に主に信頼し、主にあって喜ぶ歩みでありたいです。
                                   〔 
園長 木﨑 曜子 〕

                  「 羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。 」
                           〔 ヨハネによる福音書10章16節 〕

武蔵野相愛幼稚園

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