三年ぶりの奥多摩一泊キャンプ

 降水確率0%。秋晴れの10月20日(木)年長組の子どもたちは、「奥多摩キャンプ」に出発しました。
 日帰りの奥多摩ハイキングが二年続きましたので、幼稚園の行事として、「奥多摩福音の家」に宿泊して、一泊二日のキャンプを行うのは、三年ぶりのことでした。それも、年度当初は、6月2日、3日を予定していましたが、新型コロナの感染者数が増加の傾向にあり、7月14日、15日に延期。しかし、この時も難しく、10月20日、21日に再延期した結果のことでした。

 さて、ばら組の子どもたち。
 “心と持ち物の準備”の為には、キャンプに出かける一週間前くらいがちょうどいいと考え(保護者の皆さまへの告知は、1か月前でした。)、10月13日(木)に担任から話をしてみました。
 
「この間、奥多摩ってところに行ってきたの。山や川があって、空気は美味しいし、山を歩いた後、汗を流せる大きいお風呂があって、美味しいエビフライを食べられるレストランもあるの。夜には、キャンプファイヤー(画像を見せながら)をしたのよ。そこに、今度はみんなと一緒に行けたらいいな~と思っているのだけれど…。」と言うと、子どもたちから「行きたい!」「行こうよ!」と即座に声があがりました。続けて、「そうね、奥多摩に行ったらやりたいことがたくさんあるわね。時間がたくさん必要ね。」と担任の内橋が言うと、今度は、「泊まればいいんだよ!」「そうだ! そうだ!」と、子どもたち。
 
この時、子どもからの質問や後ろ向きの発言に対し、応じようとこの場に身を置いていた私の存在は、全く無用でした。
 
キャンプを楽しみに思う子どもたちの積極的な意思ときらきら輝く顔を見て、「みんな大きくなった!」と嬉しく思いました。また、その場の、明るくて、楽しい、わくわく感に満ちた雰囲気が、「ママと一緒がいいな~」「休んでもいいんですか?」と言ったA君やB君、転入して間もないCちゃんの不安な気持ちを前向きにさせるものともなったことを思う時、仲間と共に育ち合うことの意義を深く感じました。

 奥多摩では、神さまが創ってくださった豊かな自然の中で心ゆくまで遊び、「福音の家」で友だちと寝食を共にし、ばら組の子どもたちは、心身ともに満たされ、吉祥寺に帰ってきました。
 
自然体験や生活面での自立、友だちとの特別な絆を育むキャンプが守られましたことを感謝します。そして、この行事を子どもの成長という視点を最優先に、ご理解とご協力くださった年長組の保護者の皆さま、また、キャンプの間、家庭保育にご協力くださった年中組、年少組の保護者の皆さま、ありがとうございました。

 11月は、秋の深まりと共に、実りの喜びと恵みを周りの人たちと一緒に神さまに感謝する時です。この、神さまの恵みを感謝する心は、神さまからの最大の愛の贈り物イエスさまを迎えるクリスマスにつながっていきます。

〔 園長 木﨑 曜子 〕

「 わたしの隣人とはだれですか 」

       〔 ルカによる福音書10章25~37節 〕

武蔵野相愛幼稚園

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