三年ぶりの運動会

 昔から「お天道様には逆らえない」と言われるように、思い通りにいかない天候を受け入れながら私たちは暮らしてきました。とはいえ、新型コロナによるニューノーマル(新しい生活様式)元年ともいうべき、2020年の4月に入園した年長・ばら組の子どもたちにとって、2022年9月23日は、幼稚園在園中、最初で最後の運動会です。「天気に恵まれますように!」と願わずにはいられませんでした。雨天の場合の体育館での開催は、現状において、まだまだリスクの高いものであると考え、「とにかく、校庭で!」。お借りした武蔵野市立第三小学校の校庭で運動会を行えますようにと切望し、準備してきました。
 園児と私たち保育者は、運動会までに小学校の給食の時間に何回か校庭を貸していただき、走ったり、踊ったりして過ごしてきました。保育者は、校庭での動きや表情から子どもたちの成長を感じて、うれしく思いながらの日々でした。それだけに、保護者の皆さまともこの喜びを分かち合いたいと心から願っていました。
 
それなのに、運動会の日が近づくにつれて、9月23日の天気は雨。降水確率80%という予報に誰もが気を落としていました。
 
そのような中、「先生、私、晴れ男ですから、明日の運動会は大丈夫ですよ!」と言ってくださるおじいちゃまや「先生、小雨くらいならやりましょう!」と意気軒高なお母様たちの前向きな言葉に励まされました。

 9月23日(金)秋分の日。
 
私が、午前3時半に自宅の庭に出てみると、少しだけ雨が降っていました。けれども、いくつかの天気予報アプリを見てみると、8時から15時までは、曇りの予報です。
 
5時25分に高屋主任にLineを送りました。
 木崎「運動会、出来そうです。やりましょう!」
 
高屋「はい! メール配信の時には止んでいてほしいですね。でも、大丈夫!
    私の見ている天気図では、午前中、東京上空だけ保たれています!」の後押し。
 
その後、6時に保育者全員に連絡。続いて、6時30分に保護者の皆さまへメール送信。8時45分からお父様方の力を借りて、用具の運び出しやテント張り。
 
そして、10時の開会から12時の閉会まで、雨に降られることなく、運動会を行えたのです!
 
校庭に集った子どもも大人もみんなが体を動かし、声援を送り、力を出したり、力をもらったり…。祝された時となりました。

 夏休み明け、「運動会をやります!」と発表後、準備や片付けの奉仕、保護者種目参加の呼びかけに対し、保護者の皆さまが積極的に名乗りを上げてくださったことに心から感謝いたします。
 
ありがとうございました。

 ところで、聖書には、晴れや雨など天気について祈る行為の是非についての記述はありません。聖書がいっているのは、私たちがどのような状況でも、神に信頼し、愛し合い、赦し合い、支え合い、喜び、感謝する「生き方」です。

 晴れの日、雨の日、色々あれど、どのような時も決めつけず、あきらめず、喜び、感謝して子どもたちと共に歩む日々でありたいと思います。

〔 園長 木﨑 曜子 〕

                     「 その人は豊に実を結ぶ 」

     〔 ヨハネによる福音書15章1~17節 〕

武蔵野相愛幼稚園

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