平和の実践者

 

  7月から始まった新型コロナ第7波の大流行と歴代最多日数を更新するほどの猛暑の日々。保育者は、「それぞれの場にある園児とご家族が守られますように。」と祈る夏休みの毎日でした。
 また、今年の8月は、広島・長崎の原爆の日、終戦(敗戦)記念日に加え、ロシアによるウクライナ侵攻や中国が台湾に圧力を強めるなど、欧米や日本と中ロとの間での緊張が高まりつつあり、「平和」という言葉の重さをいつにも増して思う時でした。
 2022年8月6日の「平和記念式典」で、2名のこども代表による「平和への誓い」の中の「今この瞬間も、日常を奪われている人たちが世界にはいます。戦争は、昔のことではないのです。自分が優位に立ち、自分の考えを押し通すこと、それは、強さとは言えません。本当の強さとは、違いを認め、相手を受け入れること、思いやりの心をもち、相手を理解しようとすることです。本当の強さをもてば、戦争は起こらないはずです。そして、自分も周りの人も大切にし、互いに助け合うこと。」の言葉と広島市長の「平和宣言」での「他者を威嚇し、その存在をも否定するという行動をしてまで自分中心の考えを貫くことが許されてよいのでしょうか。私たちは、今改めて、『戦争と平和』で知られるロシアの文豪トルストイが残した『他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ』という言葉をかみ締めるべきです。」の言葉が心に響きました。

     「 ぼくが ここに 」

             まど みちお 詩

 

   ぼくが ここに いるとき

   ほかの どんなものも

   ぼくに かさなって

   ここに いることは できない

 

   もしも ゾウが ここに いるならば

   そのゾウだけ

   マメが いるならば

   その一つぶの マメだけ

   しか ここに いることは できない

 

   ああ このちきゅうの うえでは

   こんなに だいじに

   まもられているのだ

   どんなものが どんなところに

   いるときにも

 

   その「いること」こそが
   なににも まして
   すばらしいこと として


 童謡「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」「一ねんせいになったら」などの作詞で知られる詩人・まど みちお氏の「ぼくが ここに」は、むずかしい言葉を使わずに、人間を含むすべての生きものの存在と尊厳を語っています。

 神様は、私たち一人ひとりをかけがえのない存在として創られ、かけがえのない存在として守り、その居場所を確保してくださっています。

 夏休みを終えて幼稚園に戻ってきた子どもたちと共に、神さまの愛に生かされ、その愛を周りの人々と分かち合って、互いに愛し合う平和の実践者として過ごしていきたいと願います。

                           〔 園長 木ア 曜子 〕

 

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「平和を実現する人々は、幸いである、 その人たちは神の子と呼ばれる。」

                        〔 マタイによる福音書 5章9節 〕