ポジティブにピンチを乗り越える生き方

 

 全世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染に対し、イタリアのミラノ、ジェノバ、ヴェローナ、ローマの子ども博物館が連携して絵本を製作しました。
 「好奇心をもった男の子と女の子のための銀河コロナウイルスガイド」という長い題名のこの絵本は、ウイルスをいたずらに恐れるのではなく、まっすぐな好奇心をもって情報を知り、適切な予防に努めることを趣旨としたものです。絵本は、アイルランドの詩人であり、小説家でもあるジェームズ・スティーブンスの「好奇心(興味)は、勇気よりも強く、怖れに打ち勝てる」の言葉ではじまります。コロナウイルスが中国の武漢で生まれたこと、李文亮という医師が発見し、新しい伝染病として警告したこと、コロナウイルスの大きさや予防対策、さらに、友だちに会えない時間に創造性をはたらかせて過ごしてほしいという願いなどが盛り込まれています。伝わりやすい言葉でコロナウイルスについて綴るカラフルなこの絵本は、子ども達だけでなく大人にとっても、示唆に富むものです。
 日本語の訳者は、東京学芸大連合大学院でイタリアの教育について学ぶ都内の私立小学校教員、藤田寿伸氏。藤田氏は「『感染に気をつけよう』という話だけではなく、ポジティブにピンチを乗り越えていこうという発想が詰まった、イタリアらしい絵本です。予防が必要な状況はまだ続くでしょうから、この絵本をぜひ活用してほしい。」と呼びかけています。
 横浜国立大学のホームページからフリーダウンロードできるようになっていますので、皆さまもぜひ一度ご覧ください。


 ところで、皆さんのポジティブにピンチを乗り越える秘訣は何ですか?
 「たくさん遊んで、たくさん笑うといいよ」は、4歳になったばかりの年少組の女の子の秘訣です。
 つい先日、年少組の降園時間に「明日も元気で会おうね」とAちゃんに声をかけると「うん、私はいつも元気だよ。先生は?」と問われました。私は「土曜日に家の花壇の草刈りをした時に虫に刺されて、痒いし、腫れるし、それがまだ治ってないから、今日はちょっと元気がないの」と答えました。その時の返答が「たくさん遊んで、たくさん笑うといいよ」だったのです。「へ〜、そうなのね。やってみるわ。」と言って、その日は「さよなら」しました。私は、Aちゃんの返答に感心し、それは、どんな薬よりも痒みや腫れに効果がありそうに思えました。
 さらに翌日、Aちゃんに「きのうは、教えてくれてありがとう。今日はきのうより、ずいぶんよくなって、元気が出てきたわ。」と御礼を言うと、「私は弟と“笑い放題”もやってるよ。泣きたい時も笑っちゃうよ。」とあっけらかんと答えて、ままごとの続きに戻っていきました。
 私はAちゃんの気立ての良さに感じ入り、母子の信頼関係の中から「よいもの」として親の言葉や在り方を受け継ぐ子どもは、人生を豊かに歩む宝物を受け継いだように思えてなりませんでした。

〔 園長 木ア 曜子 〕    

 

相愛だよりカットInkedDSCN0094_1LI.jpg

聖書のことば

「 今日を喜び祝い、喜び踊ろう。」

              〔 詩編118編24 〕