再開と再会

 

 こんにちは。
 6月1日に ようちえんにいけます。
 6月から せんせいにあえます。
 だから、みんなとおもいっきりあそびたいです。

 

 これは、5月29日、保育の再開を控えて、私たちが子どもたちを迎える準備をしているときに、届いた年長組の園児からの葉書の言葉です。嬉しくて、むくむくと力の湧く言葉でした。
 卒園、入園、進級という、子どもたちにとって大切な節目の時期に、新型コロナウイルスが蔓延し、感染拡大防止のため、3か月近くも園や学校が休園・休校となりました。

 

 2020年5月25日、東京都も新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言が解除されましたので、6月1日より保育を再開いたします。一方でコロナウイルスの脅威が去ったわけではありません。子どもたちの命と暮らしと保育が守られますように、穏やかでありながら、怠りなく、おおらかでいながら、繊細に幼稚園の日常を紡いでいきたいと考え、準備しています。
 子どもは幼稚園で、友だちや保育者と関わり、集団の中で自由に遊ぶことによって、他者との違いに気づいたり、協力したり、自分の意見を伝えたりしながら、共に生きるための力を育てます。遊びこんでいくほど、お互いの気持ちに敏感になり、相手をより知りたいという気持ちが育ちます。また、園庭や園周囲の自然との交わりの中で、目で見て、手で触れ、直接感じ、友だちや保育者と分かち合い、共感することによって、自然界の事象に関心を持ち、私たちの造り主であり、いのちの源である神さまの愛を知るようになります。そして、与えられた恵みと人と人との繋がり、交わりのなかで、「豊かな心」と「生きる力」を育んでいくのです。
 子どもたちにとっては、かつての日常が当たり前で幸せな日常でありましたでしょうが、これからの日々は、感染症との共存を覚え、子どもの育ちに欠くことのできない環境を最大限に守りながら、新たな日常を営んでいくことになります。 保護者の皆さまもご理解の上、ご協力くださいますようお願いいたします。


 緊急事態宣言解除の数日前、作家の村上春樹氏がディスクジョッキーをつとめるラジオ番組のステイホームスペシャルがありました。もやもやと溜まっているコロナ関連の憂鬱な気分を音楽の力で少しでも吹き飛ばそう!という企画でしたが、曲の紹介の中での村上氏の言葉が私の心に残りました。
「ウイルスとの戦いは、善と悪、敵と味方の対立じゃなくて、ぼくらがどれだけ知恵を絞って、協力し合い、助け合い、それぞれをうまく保っていけるかという試練の場です。殺し合うための力の戦いではなく、生かし合うための知恵の戦いです。」

 

 命への配慮を怠らず、隣人への心遣いと思いやりをもってこの時を過ごしていきましょう。
 そのためにも、一人ひとりが自分自身の心身の健康に心を配ることを忘れずに、
   「自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ」
                       (旧約聖書 レビ記19章18節)
 との聖書の言葉に耳を傾けて過ごす日々でありたいと願います。

〔 園長 木ア 曜子 〕   

 

 

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聖書のことば

「 あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのです 」

                    〔 ペトロの手紙T 4章10節 〕