2019年9月19日(木)午後3時、沖縄の南で熱帯低気圧が大型の台風17号になりました。
天気予報では、「この台風17号は、発達しながら北上し、日本列島に大きな影響を与えるでしょう。土曜日からの三連休は、各地で雨が続く見込みです。」と報じていました。
9月21日(土)は、相愛幼稚園の運動会です。
晴れていれば、武蔵野市立第三小学校の校庭で。
雨ならば、体育館をお借りして。
ひどい台風ならば、中止です。
「どうなる? 今年の運動会」
夏休み明け、園児の紅白分けメンバー表を配布した翌朝、
「ねえ、(大人の)赤系のTシャツ持ってる?」と、友だちのお母さんに
話しかけるAさん。
いえいえ、親御さんの服の色は自由ですよ。
でも、子どもと同じ色のTシャツだと嬉しいですね!
クラス対抗リレーのエントリーに際し、積極的に手を挙げてくださったBさん。
「先生、クラス対抗リレーの練習日ってあるのですか?」
みんなで集まっての練習はありません。
自主トレで、お願いします!
こんなにもやる気満々で、運動会を楽しみにしている保護者の皆さん方がいらっしゃるのですから、台風による中止だけは免れたいと思いました。
また、運動会前日の出勤途上で、立て続けにすれ違った卒園生の御父母のMさん、Oさん、Nさんに、「明日は、幼稚園の運動会なんです。」と私が言うと、三人が三人共、「先生、大丈夫! 明日は校庭で運動会が出来ますよ!!」とおっしゃいました。
私は、この言葉に大変勇気づけられました。
そして、運動会当日。午前4時30分に起床し、外に出て、空を見上げましたが、真っ暗で様子がわかりません。
でも、雨は降っていませんでした。
私は、6時になるのを待ちきれず、5時58分に、「校庭で出来そうに思う!」と屋主任にラインを送りました。
すると、間髪を入れず、「いけます!」との返信。
これで、校庭での運動会が決まりました。
早速、ホームページに「本日の運動会は校庭で行います」とアップしました。
この度の運動会も、準備から片付けまで多くの場面で、保護者の皆さまの力をお借りしました。
今年はまた、台風が発生する数日前の段階で、熱中症対策として、各ご家庭でお持ちのテントを貸して欲しいと呼びかけました。すると、早速に応じてくださる方々があり、これも感謝でした。
“結果より過程が大事”と申しますが、運動会開会までの過程を振り返る時、まさにその通りであったとしみじみ感じています。
温かく、力強い地域の方々の応援の言葉と祈り、
「いけます!」という保育者の心意気、
すべてに支えられた運動会でした。
このように身近な大人の協同的な雰囲気の中で育つ相愛の子どもたちはしあわせ者です。
皆さまのご協力に感謝いたします。
ありがとうございました。


