プロセスを大切にする歩み

 

 12月の半ばに行われたクリスマス礼拝は、年少・ひよこ組欠席0、年中・すみれ組
欠席1名、年長・ばら組欠席4名でした。欠席の理由は、病気(インフルエンザを含む)でしたが、行事の日に病気で欠席しなければならないのは、本当に残念なことです。

 けれども、案外、あっさりと欠席を受けとめられる親子がいます。それは、ふたつの場合があって、その行事に対して、深く思い入れがない場合と、反対に行事の日まで
懸命に取り組んできたその過程に満足している場合です。


 私たち保育者はいつもこう言います。
 「結果よりもそこに至るプロセスが大事なのです。」と。
 ですから、病気のため、クリスマス礼拝に出られなかった子は、とても残念でしたが、私たち保育者はそれまでの時間をその子と一緒に過ごしてきましたから知っています。ある時は一人で、また、ある時は友だちと一緒に、飾り作りや降誕劇を楽しみ、
味わいながら過ごしたアドベント(待降節)の日々を。たとえ、クリスマス礼拝の日に欠席してもそれまでの経験がまた、三学期からの成長につながると信じています。


 子どもの成長とは、何を指していうのでしょう。
 少し前の時代、保育の質は小学校に行ってからの成績で測っていました。しかし、
小学校の成績がよかったからといって、将来優れた人間になるというデータはありません。今は、乳幼児期に育つ、友だちと共に何かをやろうとする姿勢や自分から学ぼうとする意欲こそ大事なものであるといわれています。これは、生涯にわたり、物事に深くかかわる学びに繋がっていく大切な力です。子どもが安心して笑顔で毎日幼稚園にやって来て、わくわくして好きな遊びに熱中し、毎日毎日繰り返すプロセスこそ、子どもの育ちに大事なものであり、その営みが子どもの未来を形作るのです。


 また、幼稚園がご家庭にお願いしたクリスマスのご協力のひとつに“献金”がありました。
 献金は、額の多少ではなく、神さまに心を向けることの大切さを保護者会やプリントを通してお伝えしてきましたが、クリスマス献金を捧げた後にあるお母さんが、「クリスマス献金は、ジュースを我慢できた時や何か他の人を助けることが出来た時に献金箱にお金を入れることにしました。たとえば、お父さんの御使いで、パンを買いに行った時、落とし物を交番に届けた時、道に落ちていたメジロを安全な場所に移してやった時に献金しました。献金箱がひとつあるだけで町の小さな出来事に気付いたり、誰かが困っていることに気付けたり、意識して世界を見ることが出来て、よい経験でした。自分のことだけでなく、他の人たちのことも考える機会をいただき、幼稚園のクリスマスは我が家にとって本当に素敵なことでした。」と教えてくださいました。
 なんて温かで豊かな待降節の時を過ごした親子なのでしょう。こちらは、家庭における質の高いプロセスです。


 幼稚園とご家庭で連携しながら、子どもたちが心身共に満たされ、より豊かに生きていくことを願って環境を整え、歩んでまいりましよう。
 本年もよろしくお願いいたします。

〔 園長 木ア 曜子 〕   

 

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聖書のことば

「 見よ、わたしはあなたと共にいる。 」

              〔 創世記28章15節 〕