子育て共同体

 

 「ママ、幼稚園に来て〜!」

 ママの保育参加を切望するAちゃん。
 ママは、Aちゃんの希望を聞いてやりたいと思いましたが、乳飲み子の弟を抱えての参加は難しいと感じていました。

 「下の子を夫に預けて参加したいのですが、夫の休暇は10月末まで取れないし…」と言うAちゃんのママに私は、「お友だちのお母さんに事情を話してみるといいわ。きっと誰かが『いいわよ。赤ちゃんを見ててあげるから』と言ってくれるに違いないから!」と朝の園庭で言いました。
 そうしましたら、その日の午後、Aちゃんのママが笑顔で私の所にいらして言いました。「Bさんが息子を預かってくださるっておっしゃるので、甘えることにしました。」と。
 翌日、Aちゃんとママは幼稚園で一緒に遊んで過ごす時間を持て、Aちゃんは大満足でした。

 弟や妹の誕生前後、上の子どもの気持ちは多かれ少なかれ、不安定になりやすいものです。Aちゃんも同様で、弟の誕生は嬉しいのだけれど、今まで100%自分に注がれていた親の愛情や周囲のまなざしが分散するような危機感を察知して抵抗しているのです。この状態を親子で上手く乗り切ってほしいと願いながら私たち周囲の者は応援しています。

 アフリカに、「ひとりの子どもを育てるには村中の大人の知恵と力が必要」という諺があります。
 子育てで大事なポイントは、一人(母親)だけで頑張って子どもを育てようとは思わないことです。
 子育てに悩みや迷いはつきものです。そんなときこそ、祖父母や近所の知人、友人、幼稚園や保育園の先生、地域の子育てネットワークの人たちなどとの結びつきが力を発揮します。
 周囲との話し合い、助け合い、支え合いがあれば必ず前に進むことができます。

 

 たとえば、このようなことも…。
 転入生のお母様は近所に信頼できる小児科医を探しておられました。
 ちょうど同じ頃、母の会広報係の編集会議では、「実はお医者さん選びに困っている人が多いわよね。子どもを持つお母さんたちの口コミは信頼できるので、ガイド的な記事を作りましょう!」ということになり、次号の広報誌は「かかりつけのお医者さんを教えてください!」という企画で特集を組むことになりました。
 秋冬号の発行、期待してお待ちください。


 また、別のお母様は、「『あなたが一番好き!』と言って子どもを育ててきましたが、下の子が生まれ、また、その下に第三子が生まれて、三人の子の母親になった今、子どもたちから同時に『お母さんは、だれが一番好きなの?』と問われて困っています。」と悩んでいます。
 こちらについては、次回、10月12日の「ひまわりの会」で、集った方たちの成功例や失敗例、知恵を学ぶときを持ちます。 関心のある方はどうぞご参加ください。

 

 安心して、おおらかに子育てができるよう、みんなで知恵と力を出し合い、分かち合いながら“子育て共同体”として進んでまいりましょう。

〔 園長 木ア 曜子 〕

 

 

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聖書のことば

「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。」

                   〔創世記12章4節〕