保育と天気と食わず嫌い


  天気に左右される職種といえば、いくつか浮かぶものがありますが、“幼稚園”もそのひとつです。雨が降れば庭で計画していたことは出来なくなりますし、低気圧が近づくと体の調子を崩して欠席する子や心がざわざわして落ち着かない子どもが出てきます。また、湿度が高いとクラスの集まりの時に、まとまりを欠くことも往々にしてあります。ですから、保育者はかなり天気に対して敏感です。

 

 さて、2016年9月22日、今年の運動会の日は雨でした。台風16号がその直前に去ったにもかかわらず、台風一過の晴天とはならずに秋雨前線の停滞により雨が続きました。私たちは週間天気予報で予報が出た時からずっと22日の天気に注目していました。しかし、運動会の前後はすべて雨の予報でした。
 一瞬、22日だけ曇りの予報が出たり、運動会前日は終日曇り空でしたから、「明日も大丈夫かな?」と期待したり…。
 天気に関して、一喜一憂の保育者たちでした。

 

 運動会は武蔵野市立第三小学校の校庭で行うことを想定して準備をしてきました。年長組と年中組は校庭でのリレーやクラス競技の感覚をつかむため、運動会までに何度か小学校の給食の時間に小学校を訪ねて、校庭を使わせていただき、準備をしてきましたが、運動会の当日は朝から雨が降っていて、体育館での実施となりました。
 
 体育館での運動会はいかがでしたか?

 “秋晴れの下、屋外で運動会を行いたい”とは誰もが思うことですが、運動会が終わって、新しい週が始まった時、ひとりのお母さんがおっしゃいました。
 「私、食わず嫌いでした。」と。
 「雨が降らないようにと祈り続けましたが、当日は雨降りでした。でも、体育館での運動会はコンパクトにまとまり、一体感があってよかったです。それに、間近で演技や競技を見られ、一人ひとりの表情や真剣さ、迫力を感じられてとてもよかったです!」と。

 

 “食わず嫌い”
 「食べたことがなく、味もわからないのに嫌いだと決め込むこと」。

 

 さて、今年の運動会を終えての感想はいろいろあるかと思いますが、「体育館は想像よりもよかった!」と感じる方があれば嬉しく思います。

 

 知らないこと、初めてのことには誰もがドキドキしますし、自分の思い通りでないことは嫌ですが、嫌だと決め込むだけでなく、“やってみたらよかった!” “楽しかった!”という経験をたくさん積む生活を大切に私たちは保育をしています。
 その経験は、わくわくと好奇心に満ちた心で、明日を楽しみに待てる子どもを育てるからです。

 

 最後になりましたが、朝の準備から終わりの片付けまで、いろいろな場面でお手伝いくださり、運動会を支えてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

〔 園長 木ア 曜子 〕            

 

 

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聖書のことば

「あなたがたは地の塩である。」

             [マタイによる福音書5章13節]