ようこそ! 相愛の庭へ

 

 ドイツの教育学者フレーベルが世界で一番初めのKinder Garten「子どもたちの庭」を創設したのは、1840年のことでした。それから、36年後の1876(明治9)年に
日本で初めての幼稚園が誕生し、その59年後、1935(昭和10)年に私たちの幼稚園、武蔵野相愛幼稚園が開設しました。

 フレーベルは、子どもを種子に、保育者を園丁に譬えましたが、アメリカの生物学者レイチェル・カーソンは「センス・オブ・ワンダー」という著書の中で子どもと種子について次のように語っています。

 「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。『知る』ことは、『感じる』ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちが出会う事実の一つひとつがやがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒や豊かな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知のものに触れたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情など、さまざまな形の感情がひとたび呼び覚まされると、つぎは、その対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。」

 さらに、「この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、変わらぬ解毒剤になるのです。」と続きます。

 

 種子には自分で育つ力が備わっています。すると、園丁の役割は、神秘さや不思議さに目を見張り、美しさに感動し、見えないものに目を注ぐ感性をもって、そのときに適った環境を準備してやることといえましょう。


 さて、保護者の皆さんは、新年度が始まろうとする今、どのような心持ちでしょうか?

 私はいつもの年にも増してわくわくした気持ちの新年度です。それは、相愛幼稚園の卒園生、増岡ひかりさんが新年度から保育者として相愛幼稚園の仲間に加えられたからです。私はかつての園児と保育者という立場から、今度は同僚として、共に保育が出来る嬉しさにわくわくしています。


「愛する者たち、互いに愛しあいましょう。」  

              [新約聖書 ヨハネの手紙T 4章7節]

 

 この聖書の御言葉から名づけられた武蔵野相愛幼稚園は今年創立80周年を迎えます。

7月1日の創立記念日を中心に一年をかけて記念行事を行っていきたいと考えています。

 今年の在園児はその記念すべき年の子どもたちです。

 喜びと希望に満ちた一年のスタートを切りましょう。

 種子がすくすくと成長をとげ、人の愛情と自然のふれあいにあふれた相愛の庭で育ち合う一年となりますように…

 

〔 園長 木ア 曜子 〕  




IMG_012312.jpg

IMG_0143.jpgIMG_0127.jpg

聖書のことば

「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」

               [マタイによる福音書14章27節]