インマヌエル―神われらと共にいます―

 

 「見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み
    その名をインマヌエルと呼ぶ。」
           [旧約聖書 イザヤ書7章14b節]

 キリスト教保育連盟からの依頼を受けて、11月の幼児向け礼拝のお話を考える機会が与えられました。

 今年は11月の日曜日が5回あって、教会の暦では5回目の日曜日(12月29日)から「待降節(アドベント)」に入ります。 待降節1回目の礼拝として与えられた説教題は「インマヌエル」、聖書の箇所はイザヤ書7章の1節から17節でした。 
  “インマヌエル”とはヘブライ語で、「神は私たちと共におられる」という意味です。

 幼児にインマヌエルをどのように語ろうかしら…と思いを巡らせていた時に浮かんできたのは、絵本「ラチとらいおん」(マレーク・ベロニカ 文・絵  徳永康元 訳 福音館書店)のお話でした。

 

 

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                      いつも弱虫のラチでしたが、
                      ある日、ラチのところに小さな
                      赤いライオンがやってきます。
                      らいおんはラチの弱さを知りぬき、
                      励まし、共にからだを動かして
                      ラチに働きかけてくれました。
                      すると、ラチはこのライオンの
                      助けを借りて、少しずつ勇敢な
                      子どもになっていきました。

 

 

  1965年に初版が発行されて以来、世界中の子どもたちから愛され、長く読み継がれている絵本ですから、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

 

  「自分で自分を救うことのできない人間のために神さまが救い主を送ってくださる。」 これがイエス・キリスト誕生の預言です。 しかし、イエスさまの誕生はこの預言から700年も経ってからのことでした。

 

 クリスマス礼拝で園児たちが捧げるページェント(降誕劇)は、2000年前のイエス・キリスト誕生の場面を聖書に基づいて一人ひとりが役を担いながら演じます。

 クリスマスは神の独り子、イエス・キリストが私たちと同じ一人の人間として、この地上にお生まれくださったことを記念し、御子の誕生を喜び祝うときであり、また、私たち一人ひとりの心にイエスさまを迎えるときです。
 イエスさまがお生まれになった「いちばんはじめのクリスマス」から2000年経った今、イエスさまはもういらっしゃいません。
 しかし、イエスさまは「目には見えないけれど、私の霊はいつもあなたがたと共にいる」と約束してくださいました。このイエスさまとの約束を信じていれば、私たちの心はあたたかく、安心で勇気がわいてくるのです。
 それは、らいおんがいなくなってもラチの心の中にはらいおんがくれた安心と勇気が残ったように…。

 

 私たちの心にイエスさまをお迎えするクリスマスはもうすぐです。

 

〔 園長   木ア 曜子 〕

 

 

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聖書のことば

「いと高きところには栄光、神にあれ、

地には平和、御心に適う人にあれ。」

                    ルカによる福音書2章14節